ヴァランセ 

ヴァランセは、フランスのほぼ中央サントル圏ロワール・エ・シェール県というロワール川流域にあるヴァランセ村で作られている炭にまぶされたシェ―ブルチーズです。

観光地で有名なヴァランセ城があり、このチーズにまつわる逸話が残っています。ナポレオンがエジプト遠征で敗れて戻ってきたとき、もともとピラミッド型をしていたヴァランセの形がエジプトのピラミッドを思い出すということで気分を悪くし、上部を切り落とす命令をだしたとか。 外側に木炭粉をまぶしてあり、隅にまぶしてあるのは、山羊のミルクでできたチーズ独特の酸味を抑え、熟成をゆっくりマイルドに仕上げるため。切ると中身は灰に守られ真っ白です。

無殺菌の山羊乳から作られる製品(AOC)のみがヴァランセと呼ばれ、それ以外の工場製のものを”ピラミッド”という商品名になります。熟成の若いうちはほのかな酸味があり、シェ―ブルチーズ独特の臭みは少なく、熟成が進むにつれ、硬くなり、酸味はまろやかになりますが強い風味が出てきます。硬くなりすぎた場合は、表皮を取り除いて食べたほうがよさそうです。

種類:シェーブルタイプ
原料乳:山羊
原産地:フランス・サントル地方
固形分中脂肪分:45%
季節:春から秋

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